企画展

ウィーン・モダン展レビュー 混雑状況や所要時間、感じたことを徹底解説

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六本木・国立新美術館のウィーン・モダン展に行ってきました。

非常に充実した展示で満足度が高く、今期開催中の諸展の中でも特におすすめできる内容でした。

 

この記事は、ウィーン・モダン展のレビューです。

実際に足を運んで感じたことを基にして、混雑状況や所要時間の基本情報から見どころまで徹底解説します。

ぜひご一読くださいませ♪

 

 

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展示構成

 

まずは展示構成を把握したい、ところですが、ウィーン・モダン展の構成はやや複雑です。

というのも、テーマごとに細かく分割しているのです。

構成の細分化は理解のしやすさに繋がっているので、ありがたい試みと言えるでしょう。

 

1 啓蒙主義時代のウィーン

1-1から1-3まで3項目に分割して、ウィーンが近代国家に向かう下地について、史学寄りの観点で解説しています

 

2 ビーダーマイアー時代のウィーン

2-1から2-5まで、ビーダーマイアーと呼ばれる19世紀ウィーンの文化についての解説です

 

3 リンク通りとウィーン

3-1から3-4までで、ウィーンの近代都市化の様子を、動画も含めて分かりやすく紹介しています

 

4 1900年―世紀末のウィーン

4-1から4-6までで、世紀末ウィーンの芸術文化を紹介しています

グスタフ・クリムトやエゴン・シーレ、オスカー・ココシュカらの作品もここで重点的に展示されています

本展の中心を成している項目です

 

 

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混雑状況

 

会期始めの休日午後に行きました。

あまり混雑はしておらず、じっくり1点ずつ鑑賞することができました

 

とはいえ、なかなか充実した企画展でしたので、これから評判になって混んでくる可能性もあります。

早めに行っておくことをおすすめします。

 

 

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所要時間

 

1時間30分ほどが平均になるかと感じました。

ササっと見るなら1時間で済むかもしれませんが、せっかくなので1時間30分は見積もっておくのがおすすめです。

 

 

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見どころ

 

世紀末ウィーンの情勢が分かりやすい

 

会場は国立新美術館ですが、史学的な観点をかなり取り入れている展示です。

(もっとも美術史は史学の観点も必須なので、美術史的と言ってしまっても構わないのかもしれませんが。)

 

絵画作品に限らず、家具、衣服、銀器などを展示して、当時のウィーンの様子を幅広く具体的に解説してくれています。

ウィーン会議で主導的な役割を担ったメッテルニヒのアタッシュケースなんて代物まで展示されています。

 

この詳細な解説が、後半、グスタフ・クリムトやエゴン・シーレ、オスカー・ココシュカらの作品鑑賞に活きてくるのです。

 

 

クリムト、シーレ、ココシュカら巨匠が参戦

 

美術館らしい作品展示も見逃せません。

中でもグスタフ・クリムト、エゴン・シーレ、オスカー・ココシュカの3巨匠の作品は圧巻。

 

個人的には、クリムトのパートナーであるエミーリエ・フレーゲの肖像画の本物が見られたのがとても嬉しいポイントでした。

 

グスタフ・クリムト
エミーリエ・フレーゲの肖像
1902年

 

一度見てみたかったのですよ!

 

 

美術史的に重要な作品が鑑賞できる

 

巨匠らの絵画作品はもちろんですが、美術史上欠かせない作品も展示されています。

 

例えばフリードリヒ・フォン・アトリング「3つの最も嬉しいもの」。

 

 

あるいはウィーン分離派展のポスター。

 

 

参考書には必ず載っているような作品がきちんと組み込まれています。

 

面白かったのが、クリムトによる第1回ウィーン分離派展のポスター展示。

検閲前と検閲後の両品が並んでいて比較できるのです。

検閲後では、男性の裸身の下半身が木で隠されていました。

保守的だった当時の状況が理解できますね。

 

 

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こんな人におすすめ

 

おすすめしたいのは、作品鑑賞に背景知識があると楽しめるというタイプの人です。

もちろん視覚的に楽しめる作品もありますが、世紀末ウィーンの情勢を解説するというコンセプトが全体を通して強く感じられました。

見るだけで満足!という人よりは、知識も欲しいという人に向いた展示となっています。

 

 

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クリムト展との比較

 

上野・東京都美術館でクリムト展がほぼ同時期に開催されています。

ウィーン・モダン展もクリムト展も、同時代の同地域の企画展なので迷って支うかもしれませんが、違いはざっくりとこんなところにあります。

 

ウィーン・モダン展

時代背景の解説に重点を置いて、理論的に組み立てられた美術史的展示

 

クリムト展

あくまでもクリムトを中心に据えた美術作品展示

 

どちらにも良さがあるのですが、どちらか選べと言われたらウィーン・モダン展をおすすめします

ウィーン・モダン展でも充分クリムトの作品は展示されているので。

 

どちらも行けたらベストではありますが、なかなか時間を取るのが難しければウィーン・モダン展に行った方が無難かなと思います。

 

 

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予習に役立つ記事・書籍

 

このサイトには、世紀末ウィーンについての解説記事と、クリムトの解説記事があります。

クリムト、シーレを生んだ19世紀のオーストリアとウィーンの社会情勢

グスタフ・クリムト【2019年春が熱い!】世紀末ウィーンできらめいた画家の生涯や作例をご紹介します

 

書籍であれば、東京美術の「もっと知りたい」シリーズからズバリの1冊が出版されているのでおすすめです。

 

図録ともっと知りたいの両方があれば、世紀末ウィーン関連の情報はかなり網羅できますね。

 

 

開催概要

 

ウィーン・モダン展

国立新美術館

2019年4月24日から8月5日

10時から18時開館

(4月28日から5月2日、5月5日、金・土曜日は、4,5,6月は20時まで、7,8月は21時まで開館)

4月30日を除く火曜日休館

公式ホームページ https://artexhibition.jp/wienmodern2019/

 

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