制作のコツ

【保存版】木版画の作り方 手順、道具や材料をまとめて一挙徹底解説!

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「木版画なんて学校でちょっとやっただけだけど、また作ってみたいなあ。」

「でも何から始めたらいいんだろう。」

 

木版画制作に興味はあるものの、手順も道具も全体像がよく分からないあなたに向けてこの記事を書いてみました。

ざっくりとしたイメージ詳細へのリンクが得られることを目標にしたまとめ記事、保存版です。

楽しい木版画の世界へ一緒に行ってみませんか♪

 

 

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手順

まずは木版画制作の工程から解説します。

手順はこんなかんじです。

 

1 図案を考える

2 版木に図案を転写する

3 彫る

4 摺る

 

それぞれを詳しく見てみましょう。

 

STEP1 デザインを考える

さあ、木版画を作るぞ!

となった時にまずぶつかるのが、デザインです。

 

どんな作品を作りたいですか?

 

もちろん作りたい図案を作るのが一番ですが、難易度の話を少しします。

 

図案の難易度を変える要素には、大きく色とモティーフがあります。

 

色数が多ければそれだけズレや汚れが生じやすく難しくなります。

 

モティーフとして一番難しいのは人間の顔。

目の形、口の形が少し違うだけで、表情がガラリと変わってしまうのです。

精密な彫りはもちろんのこと、摺りも高難易度。

同じ版木からできる作品でも、一枚ごとに表情が違うくらいです。

できればはじめは人間の顔は避けた方がよいかなあ、とは思います。

 

STEP2 できたデザインを版木に転写する

学校ではカーボン紙を使って転写していたかもしれませんが、筆者は「版下紙」を使って転写する方法をおすすめします。

版下紙とは、向こうが透けるくらい薄い和紙と厚紙を貼り合わせた紙のこと。

これにプリンタやコピー機で図案を印刷し、版木に貼り付けて転写します。

 

詳しくは下の記事に書いてありますが、版下紙を使うと細密な図案を正確に転写できるのでおすすめです。

木版画の作り方 カーボン紙を使わず正確・簡単に版下絵を版木に転写しよう

 

STEP3 彫ります!

いよいよ木版画制作らしくなります。

まずは残す線の輪郭に切り込みを入れます

全ての切り込みが入ったら、外側から線に近づくように彫っていきます。

断面がなだらかな富士山のような斜面になるように、線から離れるにつれ深くなるイメージで彫り上げましょう。

 

 

STEP4 摺ります!

彫りあがったら摺りですね。

あと少しです。

 

前夜には下準備が必要

摺りには紙の準備が必要です。

紙は和紙を使うとよいのですが、乾ききったまま摺るとうまくできません。

ほんのり湿らせて重しをのせて一晩寝かせると、多色刷摺りでもズレなく摺ることができます。

 

摺る前の準備

摺る直前には版木も水で濡らしておきます。

版木に水がしみ込んでいる間に色を作りましょう。

 

絵の具は透明水彩絵具、おすすめはホルベインです。

岩絵の具はNG。

版画専用絵の具はもちろん使えますが、色数が少ないので広がりがないかなと思いあまりおすすめしていません。

 

摺る手順

版木に糊と絵の具をのせて、ハケで伸ばします。

紙を丁寧に慎重に版木に置いて、ティッシュを重ねて防護にしてからバレンで摺り上げます。

一色ずつ摺っていきましょう。

 

 

STEP5 乾燥

摺りあがった作品はまだ湿っているはずです。

湿っている作品をきれいに重ねて、上に重しを置いて一晩寝かせましょう。

これで完成です。

 

 

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必要な道具・材料

道具や材料は挙げるときりがないのですが、何も持っていない状態でしたらセットを購入してしまうのが最も無難です。

おすすめは、木版画関連のお仕事で歴史が長い竹笹堂監修のこちらのセット。

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セットでなければ以下のものは最低限必要です。

 

版木

版下紙(またはカーボン紙)

彫刻刀

絵の具

ハケ

バレン

 

版木の種類

版木として使われる木は何種類かあります。

 

選ぶ際に最も重要なのが硬さ

素材が硬ければ硬いほど彫る技術が必要ですが、細かい絵柄も彫ることができます。

柔らかいと、細かい絵柄は欠けやすいので向いていないのです。

 

最も柔らかいのがシナベニヤ

次にがあり、最も硬いのが山桜

大きな面はシナベニヤで、細かい部分は朴がおすすめです。

山桜は浮世絵を彫るのに使われますが、彫刻刀が負けるくらい難しいので上級者向きです。

 

彫刻刀は大きく2種類

彫刻刀には、使い方の違いで大きく分けて2種類あります。

押して彫る刀と引いて彫る刀です。

 

学校で使う三角刀や丸刀は押して彫る刀ですが、伝統的な木版画彫師は引いて彫る刀も使います。

ただ、引いて彫る方法は非常に難しいので、自宅で独学で彫るなら押す刀がおすすめです。

 

画材屋さんが扱っている大抵の彫刻刀は押して使いますが、刃物屋さんが扱う専門家用の彫刻刀の中には引く刀が紛れています

「小刀」

と書いてあったら引く刀なのでご注意ください。

 

絵の具

工程のところでも少し書きましたが、ホルベインの透明水彩絵具がおすすめです。

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筆者も使っていますし、周りの仲間でも使っている人は多い印象です。

 

絵の具も奥が深いので別記事にしてあります。

木版画のおすすめ絵の具 初めてでも簡単低予算で摺るための選び方

 

バレン

摺りで最も重要な道具はバレンです。

摺る面積、出来上がりの風合いなどによって、様々なバレンを使い分けます。

 

細かい線には「細芯」とあるもの、広い面には「太芯」とあるもので摺るのが一般的。

 

値段は数百円から10万円までぴんきりですが、最初から万のバレンは要らないかと思います。

3,000円出せればはじめは結構満足できますよ。

 

その他

これ以外にも細々と道具を選ぶコツはあります。

私の使っている道具を公開した記事のリンクを貼っておきますので、詳細はこちらをどうぞ。

木版画制作の道具 実際に私が使っているものを公開します!

 

参考書

今はインターネットで情報はたくさん得られますし、このサイトでも積極的に発信はしていきますが、参考書も便利なツールです。

はじめてでしたら『はじめよう!木版画』という参考書がバランスがとれていておすすめです。

 

参考書についても解説した記事がありますのでこちらをどうぞ。

木版画制作の参考書 制作歴十数年の筆者が、あなたのレベルに合うおすすめ本をご提案します

 

道具・材料が買える場所

もちろんAmazon、楽天、世界堂でも買えますが、木版画の材料を本格的に揃えたいならウッドライク・マツムラさんは知っておくべきです。

通販もあるので一度覗いてみてはいかがでしょう。

ウッドライク・マツムラ公式サイト https://wx30.wadax.ne.jp/~woodlike-co-jp/

 

 

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まとめ とりあえずやってみよう

いかがでしょう、なんとなく全体像がお伝えできたでしょうか。

 

色々ごちゃごちゃと書いてしまいましたが、まずはひとつ作品を作ってみませんか?

やってみて分かることもたくさんあるはずです。

 

このサイトでは、木版画制作の困った!を解決するような記事を掲載しています。

どうしたらいいか迷ったときに訪れていただければお助けいたしますよ!

 

それでは楽しい木版画ライフを♪

 

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