作家

岡本太郎入門 強く激しく繊細で誠実な「人間」の世界にあなたを誘いたい

更新日:

 

 

岡本太郎。

皆さんご存知であろう有名人ですね。

 

「芸術は爆発だ!」というフレーズや万博公園の「太陽の塔」が思い浮かぶでしょうか。

 

岡本太郎は画家としてのイメージが強いかもしれません。

ですが、絵画領域以外でもたくさんの面白いことをしているのが岡本太郎です。

 

この記事では、岡本太郎を敬愛する筆者がその面白さをご紹介します。

幅広く奥深い活動のほんの一部にすぎませんが、岡本太郎に興味を持ってもらえるような要素を厳選してみました。

岡本太郎を知りたい!と思っていただくきっかけになれれば嬉しいことこの上ありません。

 

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面白いエピソード

 

岡本太郎に興味を持っていただきたい。

それには面白いエピソードをご紹介するのが一番良いかもしれません。

面白い、といっても本人はいたって真面目、真剣ですよ!

 

ではまず面白エピソードを3つご覧くださいませ。

 

 

スキーをしてアゴが疲れる

 

岡本太郎はスキーを愛しました。

狂おしいほど好きだったのです。

 

なぜか。

その理由を、こう述べています。

 

たった一人で、へただろうがうまかろうが、あのくらい平気で身を投げて打ち込めるスポーツは他にはない。

(『芸術は爆発だ!岡本太郎痛快語録』より引用)

 

岡本太郎は何事にも全力で真剣に取り組みます

常に命がけでした。

岡本太郎がスキーにのめり込んだのは、その命がけの感覚、限界に身体をぶつけていく感覚に魅了されたためでしょう。

 

岡本太郎がいかに命がけでスキーをしていたかが分かるのが、スキーをしてアゴが疲れるという珍エピソード。

スキーをすると普通、足や腕が疲れますよね。

でも岡本太郎はアゴにくるそうです。

 

なぜか。

それは、目をグワっと見開いて歯を食いしばって、全力で斜面を駆け降りるから。

岡本太郎は必死に懸命に生きた人物なのです。

 

スキーをしてアゴが疲れるというのは、岡本太郎の懸命さが分かる、私の好きなエピソードです。

 

 

小学校を1学期で退学

 

個人の尊厳と自由を大切にした岡本太郎。

教育されるということになじまなかったのでしょうね。

小学校に入ったはいいものの、1学期で退学してしまいます。

 

その後も転校を繰り返し、慶応義塾幼稚舎に収まったのは7歳になってから。

岡本太郎は幼いときから岡本太郎だったのです。

 

岡本太郎はこんな言葉を残しています。

 

「ぼくは、五つ、六つのときから、自分はこう生きていくんだという考えをもっていた。筋をもっていたんだ。」

(『もっと知りたい岡本太郎』より引用)

 

日本がまだ戦争をしていた時代に「筋を持った子ども」がどれだけ邪険に扱われたか、想像にかたくありません。

それでも岡本太郎は自分の筋を曲げなかったのです。

たとえ6歳の子どもであったとしても。

 

 

フランス語を巧みに操りパリで哲学者と論議

 

岡本太郎は1930年、19歳でパリに渡ります。

パリで約10年を過ごしたのですが、その日々は全身全霊をもって高みを目指した刺激的なものでした。

 

絵を描きに来た異邦人ではいたくない。

その一心で、フランス語を猛勉強し、パリの哲学者や画家たちと喧々諤々の議論を繰り広げたのです。

 

議論の相手はジョルジュ・バタイユ、ジャン・アルプら錚々たる人物たち。

パリで磨かれた哲学は、やがて絵画や彫刻、書物として花開くことになるのです。

 

 

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岡本太郎は何をした人?

 

まず面白いエピソードからはじめてしまいましたが、そもそも岡本太郎は何をした人だったのでしょう。

ざっくりとご紹介します。

 

といってもこれがなかなか難しい

活動領域があまりにも広いのです。

ここでは敢えて活動領域をジャンル分けしてご紹介してみます。

 

 

画家

 

岡本太郎の最も有名な「肩書き」は画家かもしれません。

油彩画を中心に、たくさんの作品を制作しました。

 

ただ、岡本太郎の絵画作品、具体的になにかひとつでも思い浮かべられますか?

難しいかもしれません。

 

東京・渋谷駅をよく利用する方は、JRと京王井の頭線を繋ぐ渡り廊下に掲げてある大作「明日の神話」をご存知でしょうか。

 

明日の神話(部分)

 

明日の神話は誰でも気軽に見られるパブリックアートです。

気になる方はぜひ一度ご覧ください。

壮大な世界に飲み込まれるはずです。

 

岡本太郎は他にもこんな作品を描いています。

 

1948年
まひるの顔

1954年

 

 

強烈な原色やのびやかな筆遣いが印象的ですね。

 

 

思想家

 

私が最も好きな岡本太郎は思想家です。

 

たとえば名著「今日の芸術」。

 

 

ここでは、芸術を題材にして、生きていく上で大切なことが切々と語られています。

 

岡本太郎の思想はシンプル。

ひとりひとり違う「人間」は、誰もがその意志・尊厳を尊重されるべきである。

そして誰もが、尊重されるに値する「戦い」を全力でなさなければならない。

簡単に言うとこんなところでしょう。

 

このシンプルな思想は、強靭な精神によって強烈に展開されます

全身全霊をもって、まさに命がけで生きねばならないと説くのです。

 

この力強さといったら。

惹きつけられずにはいられません。

 

★関連記事★

『今日の芸術』1954年刊行の岡本太郎の名著は令和でも生きているのか?

 

彫刻家、書家、写真家、建築家etc

 

岡本太郎は絵画以外にもたくさんの「作品」を制作しています。

太陽の塔もそのひとつですね。

 

太陽の塔

 

他にも建築物をデザインしたり、書をしたためたり、写真を撮ったりとマルチに活動しています。

面白そうなことはやらずにはいられない。

好奇心が旺盛な人だったのです。

 

 

とどのつまり、人間(本人談)

 

活動領域は無限大ともいえる岡本太郎。

果たして岡本太郎の本職は何なのか。

そんな疑問を持った人がいたそうです。

 

その人は、疑問を本人にぶつけました。

 

「あなたは絵描きさんでありながら、さかんに文章も書くし、いったいどっちが本職ですか」

(『芸術は爆発だ!岡本太郎痛快語録』より引用)

 

岡本太郎はこう答えたそうです。

 

「本職?そんなのありませんよ。バカバカしい。もしどうしても本職って言うんなら、『人間』ですね」

(引用 同上)

 

岡本太郎にとっては、何かを創ること、考えること、生きること全てがつながっていて、全てが大切で、全てが自分を形成する要素なのです。

逆に、自分が確固としてあるからこそ、あらゆる形をとって自分を世に解き放てたのです。

 

 

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これから岡本太郎を知るために

 

岡本太郎に興味を持っていただけたら、ぜひぜひ本物に触れてみてください。

このサイトでも順次岡本太郎をご紹介する記事を書いていくつもりですが、やっぱり本物に触れてほしいのです。

 

 

2つの資料館

 

岡本太郎の資料館は関東に2つあります。

 

ひとつは南青山にある岡本太郎記念館

アトリエ兼住居であった場所に建てられています。

公式ホームページ http://www.taro-okamoto.or.jp/

 

もうひとつは川崎市岡本太郎美術館

小田急線・向ケ丘遊園駅から徒歩17分と立地はあまりよくありませんが、岡本太郎作品にお目にかかれる貴重な場所です。

公式ホームページ http://www.taromuseum.jp/index.htm

 

 

パブリックアート

 

芸術作品は誰もが気軽に見られるものであるべきだ

岡本太郎はパブリックアートにも力を入れました。

 

先述の渋谷駅の「明日の神話」もパブリックアートと言えますね。

「太陽の塔」もパブリックアートでしょうか。

 

他にも、北は青森、南は九州まで、あらゆる場所で作品が見られます。

近くの岡本太郎に会いに行ってみたいものです。

 

 

著作

 

岡本太郎は思想家としてもすぐれた人物です。

代表作『今日の芸術』は必読です。

 

 

何十年も前に書き上げられたとは思えないほど現代においても斬新さが光っています

それでいて、難しい言葉を使わずに、子どもでも分かる平易な文章で語っているのもありがたいところ。

なんとかしてご一読いただきたい一冊です。

 

 

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まとめ こんなんでは書き足りない!

 

まだまだ書き足りませんが、この記事はここで一旦ストップします。

深遠な岡本ワールドのほんの入り口を楽しんでいただけたのなら幸いです。

 

以上、最後までお付き合いいただきありがとうございました♪

 

『今日の芸術』1954年刊行の岡本太郎の名著は令和でも生きているのか?

 

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