制作のコツ

年賀状は木版画?ゴム版画? 半年かけて年賀状を作る筆者が徹底比較

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梅雨頃に「そろそろ年賀状作んないとなあ」とボヤいていると必ず突っ込まれます。

早くない?と。

 

前は1年かけてたよ、と言うと更に突っ込まれます。

暇なの?

 

さて、今回のテーマは年賀状は木版画で作るべきかゴム版画にするべきか

現在の筆者は木版画派ですが、過去にはゴム版画も制作したことがあります。

 

この記事では、木版画とゴム版画の特徴を比較して、どんな人はどちらに向いているのかをなるべくフラットな視点から検証してみました。

素敵な年賀状作りのお役に立てれば嬉しい限りです。

 

 

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メリット比較

ではまず木版画とゴム版画のメリットを比較してみましょう。

それぞれ得意なことが違います。

 

木版画が得意なこと

 

細い線が残せる

ボカシやすい

無限に多色摺りができる

木目が出る

版木は長期保管が可能

 

木版画は木の板を使いますね。

木の板はゴムよりは硬く丈夫なため、細い線も崩れることなく残ってくれます

 

ボカシ(グラデーション)は木版画の得意分野。

ボカシを駆使すればグッと味わいを出すことができます。

 

 

1879年
川崎月海
小林清親

 

色数も無限に増やせます。

木目を利用した摺りができるのも面白いところ。

 

どちらが深みのある細やかな表現ができるかで比べると、圧倒的に木版画に軍配が上がります。

 

また、版木は適切に保管すれば長持ちします。

使うかどうかはともかく、12年後でも余裕なはずです。

 

ゴム版画が得意なこと

 

誰でも比較的簡単にできる

短時間で仕上げられる

 

ゴム版画は敷居の低さが特徴です。

特別な技術がなくても味のある作品が出来上がるのは魅力的。

 

あとは制作所要時間ですね。

ゴム版画で半年かかるのは考えにくいと思います。

 

 

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デメリット比較

それぞれ譲りがたいメリットがありますが、一方でデメリットもあります。

胸が痛みますが大事なことなので見ておきましょう。

 

木版画が苦手なこと

 

誰でも簡単に制作

短時間で仕上げ

ケガをしない

 

木版画は、多少の技術を要求してきます。

目指すレベルは人それぞれですが、木版画を彫るだけ、摺るだけでご飯を食べている職人がいるくらい奥の深い世界です。

 

時間もかかります。

慣れていなければ本当に1年かかります。

 

ケガのリスクもゴム版画よりあるでしょう。

大けがはしないでしょうし、最近では保護カバー付の彫刻刀もあります。

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ですが、あまりに小さなお子さんにはちょっと早いかもしれません。

手の美しさが命!な方もやめた方がいいでしょう。

 

ゴム版画が苦手なこと

 

奥の深い表現

センスのない構図を美しく見せる

 

ゴム版画も味わいはあります。

ですが木版画とは比較になりません。

技術的に単純な分、どうしても単調にはなりがちです。

 

単調になると、構図の良し悪しがストレートに伝わってしまいます

なんかしょぼいなあ、となる可能性はゴム版画の方が高いと言えるでしょう。

 

 

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費用検証

 

ここまで表現や技術などについて比較してみましたが、もうひとつ大切な要素がありますね。

費用です。

 

全く道具も材料も持っていないことを想定して、作品を仕上げるために必要な費用はいくらかを見積もってみましょう。

なお、全く道具がないとキットで揃えるのがコスパが良いので、ここではキットを購入するとして計算します。

お値段はAmazonの2019年6月17日現在のものを使っています。

 

木版画の見積り

木版画を始めるならこちらのキットがおすすめです。

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木版画関連のお仕事を幅広くしている竹笹堂監修で安心です。

 

参考書もできれば1冊あった方がよいかなとは思います。

はじめての参考書は『はじめよう!木版画』が丁寧で技法も紹介されているのでおすすめです。

 

ということで、最低限7,499円。

参考書も合わせると9,335円です。

 

ゴム版画の見積もり

こちらもキットがおすすめです。

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木版画と比べて安く済みますね。

 

余談 年賀状の図案集

ここは余談ですが、マール社から毎年、版画用の年賀状向け図案集が発売されます。

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シンプルから多色までたくさん図案が掲載されているので、こちらはとってもおすすめですよ。

 

技法云々も大切ですが、図案のレベルが高いと作品レベルが段違いに上がります

高価ではないので1冊買って損はありません。

 

 

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どちらを選べばよい?

表現、技術、費用の比較が揃いました。

で、結局どちらがよいのか。

結論を整理しましょう。

 

木版画を選ぶべき人

 

表現したいレベルが高い人

時間とお金をある程度かけられる人

来年も再来年も版画で年賀状を作りたい人

趣味が欲しい人

 

木版画は技術も時間も多少必要としますが、奥の深さは無限大。

気軽にやっても充分楽しめるので、あんまり気負わず試してみてほしいなあと思います。

 

ゴム版画を選ぶべき人

 

手軽に手作り感と味のある版画が年賀状で作れればいい人

もうすぐ年が明ける状態の人

 

ゴム版画は手軽さが強みです。

あとは短時間でもなんとかなるのも大きなポイントでしょう。

 

今日がもう12月31日の夕方!

という人は、残念ですが木版画だと旧正月コースですね。

ゴム版画もギリギリですが、三が日には間に合うかと。

 

 

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まとめ ……最後まで読んでくれたあなたなら

筆者が木版画派だからというわけでは、ありませんが……たぶん。

 

最後までこの記事を読んでくれたあなたは、根気強さと版画への興味があるのかな、と察します。

そんなあなたには、木版画をおすすめします。

 

やっぱり奥の深さ、味わい深さは絶対に圧倒的に木版画が勝てるから。

一生の喜びになり得るから。

苦労した分、きちんと報われます。

 

木版画、いかがですか?

 

以上、最後までお読みいただきありがとうございました♪

 

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