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印象派とは?今さら聞けない単純な疑問に、分かりやすく簡単にお答えします

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印象派とは何か

 

何となく雰囲気は思い浮かぶけれど、意外と曖昧なイメージしかなかったりしませんか?

この記事では、印象派とは何かどこが新しかったのかどのような画家がいるのか、といったことについて、簡単に分かりやすいように解説します。

 

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印象派をひとことで表しますと

 

たくさんの特徴がある印象派。

ポイントを挙げていてはきりがありませんので、あえて1文でまとめてみます

 

印象派とは、1860年代から1890年代にかけて展開した、それまでの西洋絵画の常識をひっくりかえしてしまった画家のグループです!

 

うーむ、これだけでは具体的なイメージは湧きませんね。

ご安心ください、これから丁寧に解説します。

 

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まずは印象派の代表作を見てみましょう

 

なにはともかく、作品を見ることからはじめましょう

 

ここでは印象派の代表作を8点ご紹介します。

 

1872年
印象、日の出
モネ

1888~9年
積み藁
モネ

1884年
アイロンをかける女たち
ドガ

1876年
ブランコ
ルノワール

1876~7
エトワール
ドガ

1882年
フォリー・ベルジェールのバー
マネ

1872年
ゆりかご
モリゾ

1877年
サン・ラザール駅
モネ

 

 

 

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印象派作品のどこに斬新さがあるのか

 

では、ざっと作品をご覧いただいたところで、具体的な解説に入りましょう。

 

この記事の最初で、印象派はそれまでの西洋絵画の常識をひっくりかえしたと書きましたが、ここは重要なポイントです。

なので詳しく書くことにします。

 

画題が身近なものになった

それまでの西洋絵画のテーマは、宗教神話寓意が格式高いとされていました。

 

一流の画家になるためには、これらを画題にしなければなりません。

一般人や風景なんて描いていては、一流画家としては認められなかったのです。

 

ですが、印象派の作品で描かれているのは、普通の人の生活や、ありふれた風景です。

普通の人々が楽し気に踊り遊ぶ姿は、印象派の特徴の1つです。

 

制作場所が屋外になった

それまでの西洋絵画は、構図や色彩をじっくりと考え練り上げ計画的に描かれていました

それが印象派になるとガラリと変わります。

 

たとえば風景画。

印象派の画家たちは、うつろいゆく風景が一瞬だけ見せる美しさをカンバスの上に表現しようとしました。

 

風景は、絶えず変化します。

太陽は昇ったら沈みますし、風は木々を動かします。

アトリエに引きこもって延々と考えていても、変化する風景は描けません。

 

画家たちは自然と、屋外で制作するようになりました

 

未完成に見えるけれど完成品

印象派の画家たちは、屋外で、絶えず変化するものを描きました。

 

ここでのポイントは、絶えず変化しているということ。

 

画家が描きたいのは、変化するモティーフの一瞬だけ。

つまり、モデルがずっと同じポーズをとってくれないため、塗ったり削ったり塗りなおしたりしている時間がありません

 

となると、どうなるか。

短時間で写しとった、荒いタッチのままのざっくりとした作品が完成品になるのですね。

 

印象派の荒いタッチの作品は当時の批評家たちには受け入れられず、さんざんに酷評されることになりました。

 

絵の具をまぜないでそのまま使う分割筆触

分割筆触とは、色を表現する方法のひとつです。

 

印象派以前の画家は、絵の具を混ぜ合わせながら、イメージに近い自分だけの色を作っていました

 

ですが、印象派の画家は違います。

絵の具を混ぜ合わせることはしませんでした。

 

そのかわり、組み合わせたい色の絵の具を点状にならべました

点状の色の集まりは、遠くから見ると混ざり合って新しい色に見えるのです。

 

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印象派を発展させた画家たち

 

ここでは、印象派の画家たちを簡単にご紹介します。

 

はじまりはエドゥアール・マネ

エドゥアール・マネ(1832~1883年)は、印象派のはじまりと密接にかかわっていた人物です。

 

マネの作品はあまりにも斬新すぎて批評家からは酷評されましたが、多くの若い画家たちの目標にもなりました

マネのところには、モネ、セザンヌ、ルノワールなど、印象派を展開させていく人物たちが集まり、芸術を語りながら新しい世界を切り開いていったのです。

 

1882年
フォリー・ベルジェールのバー
マネ

 

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エドゥアール・マネ 印象派の父であり印象派に学んだ巨匠を、分かりやすくご紹介します

 

 

華やかな都会人を描いたルノワール

ピエール=オーギュスト・ルノワール(1841~1919年)は、パリに暮らす明るく陽気な都会人を描きました。

ルノワールの描く都会人は、踊ったり会話を楽しんだりと、優雅な姿を見せています。

 

1876年
ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会
ルノワール

 

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オーギュスト・ルノワール 印象派の巨匠は、絵画について悩みぬいたひとりの人間でした

 

 

睡蓮を描きまくったモネ

クロード・モネ(1840~1926年)は、睡蓮を描いたことで有名な人物です。

 

もうひとつ、モネを有名にしているのが『印象、日の出』という作品。

 

1872年
印象、日の出
モネ

 

印象派の名は、この作品のタイトルからつけられたという説もあります。

 

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クロード・モネ 誰もが知っている印象派巨匠は、面白い逸話が満載の人物だった

 

当時はとても珍しかった女性の画家ベルト・モリゾ

ベルト・モリゾ(1841~1895年)は、女性画家として有名な人物です。

当時、女性として絵画を描き続けるのは、かなりの困難を伴いました。

 

理由の一つに、女性はひとりで外出できないというルールがあります。

屋外での制作活動が中心とされた印象派画家にとって、自由に外出できないという制約は大きな足かせでした。

 

モリゾはまだ恵まれており、理解ある家族が同伴してくれたため、屋外の制作ができました。

とはいえ、やはり不自由なのは変わりません。

モティーフも、家族など身近な存在を中心に選んでいます。

 

1872年
ゆりかご
モリゾ

 

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まとめ 印象派の肝は冒頭の1文

 

印象派についての解説してみましたが、いかがでしたか?

印象派の具体的なイメージがお伝えできたでしょうか。

 

いろいろと書きましたが、まとめるととどのつまり、印象派とはこういうものです。

 

印象派とは、1860年代から1890年代にかけて展開した、それまでの西洋絵画の常識をひっくりかえしてしまった画家のグループです!

 

 

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関連記事・参考書

 

印象派の活躍した時代は激動期でした。

時代背景を知ることで作品の面白さが深まると思います。

印象派誕生の下地をつくった激動の時代 18~19世紀のフランス史を分かりやすく解説します

 

印象派の解説書は山のように出版されていますが、全体像をつかむにはこちらの本が一番おすすめできます。

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これ以上詳しい「印象派の」解説書は難しかったり高かったりするので、とりあえずこの本を見てみてお気に入りの画家を見つけて、気になる画家ごとに攻めていくのが効率的かと思われます。

 

画集選びの参考になる記事はこちらにありますのでご参考までに。

美術関連本のシリーズの特徴について、8つのシリーズをご紹介します 

 

以上、最後までお付き合いいただきありがとうございました♪

 

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