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脱初心者!美術鑑賞の方法を、美術の面白さが分からないあなたに伝えたい

更新日:

【2019/1/5更新】

 

ぶっちゃけ美術なんて何が楽しいの?

 

興味はあって、美術館巡りを趣味にしてみたい。

でも初心者すぎてどうすれば楽しめるのか分からない。

 

とりあえず、ビギナー向けの解説本を買ったけど読んでません。

 

 

はい、そういう方、世の中にたくさんいらっしゃいますね。

私も以前はそんな状態でした。

 

ですが今や、美術ファンの一員として、美術館巡りを趣味にしたり画集を集めたりして美術を楽しんでおります。

 

どうしたらそんな風に美術を楽しめるようになるのか。

初心者からどうやればステップアップできるのか。

 

今回は、アートが全然分からない状態を脱出し、アートって面白い!と思えるようになる方法をお伝えしようと思います。

 

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「美術品のよさを感じ」られるようになるには時間がかかります

 

最初から意気を挫くようなタイトルで申し訳ないのですが、事実です。

 

美術鑑賞が好きな人に

「どうやったら楽しく鑑賞できるでしょうか」

と尋ねると、大抵

「難しいことを考えずに、あれがいいな、とかここはすごいな、とかきれいだな、とか感じればいいんだよ。」

という回答が来ると思います。

 

間違ってはいません。

間違ってはいない、のですが、その境地、つまり良いものを良いと感じて、視覚的な幸福感を得られるようになるのには、かなりの鑑賞経験が必要です

美術館に通い、実物を見る経験を何年も続けなければ、その境地には辿り着けないのです。

 

まるで修行のよう、というより修行そのものです。

 

歌川国芳 鬼童丸

 

私は大学で美術史を専攻していたため、幸いにも多くの時間を投入できました。

それでも「感じ」られるには2年ほどかかったように思います。

大学の教授も同様のことを仰っていたので、あながち間違っていないと思われます。

 

 

手っ取り早く美術を「感じる」ようにはなれない。

 

この悲しい厳しい事実をまずは認識しましょう。

 

 

最初から解説本を読んでもあまり面白くありません

 

これまた希望のないタイトルで申し訳ないのですが、事実です。

 

世の中には、美術鑑賞入門書の類がたくさんあふれています。

オールカラー、大きな画像付き、キャラクターが解説してくれ、ちょっとしたエピソードも掲載されてる……

何とか楽しさを伝えたい、と工夫を凝らしてある良書は山ほどあります

 

 

でも。

 

でも、ですよ。

 

 

初心者がその本を読んだからといって、美術鑑賞が楽しめるようになるでしょうか?

 

この作品は○○年頃○○により描かれて、右下の犬は忠誠心を象徴していて、鏡には画家自身の姿が映っていて、当時極貧だった作者はこの作品がきっかけで売れっ子大金持ちになりまして etc...

 

という話を家でゴロゴロしながら読んだとして……面白いですか?

 

あんまり、面白くないと思います。

 

なぜ面白くないのか。

それは順番が逆だからです。

 

実物の作品を見て、本物が放つ魅力を肌で感じ、虜になってから解説に入るべきなのです。

 

1939年
竹内栖鳳 宇佐幾

 

 

じゃあどうすればよいの?

 

ここまで読まれた方は、ますます途方に暮れてしまったかもしれません。

希望を失いかけているかもしれません。

 

じゃあどうすればいいんだよ!

 

どうすればよいのか、これからお伝えします。

なのでここで諦めないでください

 

 

美術の世界は本当に面白いです。

そして、鑑賞する能力は一度身に着けてしまえば生涯損なわれることなく、人生を彩り豊かにしてくれます。

なんとかして鑑賞する力を身に着けてやろうではありませんか。

 

1876年
ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会
ルノワール

 

本物を見る

まずは、とにかく本物を見ましょう

 

美術館でも、お寺の仏像でも、メジャーなものでもマイナーなものでも、何でも構いません。

とにかく、本物の作品を見るのです。

 

画集や解説本ではない実物です。

 

おすすめは、各美術館・博物館で催されている企画展・特別展。

たくさんの作品がテーマに沿って展示されているのでおすすめです。

 

とにかく数をこなす!くらいの気持ちで、片っ端から見て回りましょう。

 

忘れえぬ女
1883年
イワン・ニコラエヴィチ・クラムスコイ

 

 

魅力が分かりやすいジャンルを選ぶ。

 

とにかく見るのが大切、なのではありすが、やはり取っつきやすいジャンル、難解なジャンルがあります

 

例えば、だまし絵を特集した企画展や、猫の絵画を集めた企画展などは親しみやすいですよね。

 

 

 

反対に、現代抽象アートはちょっと難しいかもしれません

 

単純に直感的に、笑える!かわいい!驚く!美しい!と感じられるような作品から始めるのがよいでしょう。

 

例えば

歌川国芳

 

上下見の図

 

この作品、逆さから見るとこうなります。

 

上下見の図

 

ね?

面白いでしょう?

 

 

アルチンボルド

 

 

ただの肖像画?

いえいえ。よく見ると……顔が花でできています!

 

ミュシャ

 

1896年
四季(春)

 

美しさが分かりやすい、日本で人気の作家ですね。

 

 

もしこのなかの1点だけを貰えるとしたら、と妄想してみる

 

初心者から脱出すべく、企画展に行ったとします。

 

ここでひとつ、ご提案しましょう。

 

展示されている作品の中で、1点だけ貰えるとしたらどれを選ぶだろう、と妄想してみるのです。

 

貰った作品をどこに飾ろうかあの人にあげたら喜びそうだな、などと考えてみます。

 

そうすると「自分の中の美的基準」が養われるのです。

 

この「美的基準」が、美術鑑賞のためには極めて大切です。

この作品をどう感じるか、ということは、自分の中の美的基準に照らしてこそできることなのです。

 

 

更に、この妄想はとても楽しくできます。

 

「雰囲気は好きだけど、我が家にはちょっと派手すぎるかな。」

「あっちの美女よりこっちの美女が好みだけど、そっちの美女の方が家のリビングには合いそうだ」

 

ウィンドウショッピングと同じ感覚で作品を見るのですから、つまらないわけがありません。

 

もし上野の東京国立博物館などの大規模で人気のある企画展に行けば、ショップでポストカードが売っています。

 

たかがポストカード。

されどポストカード。

 

選んだひと品がポストカードになっていたら、ぜひ買ってみましょう

自分が最も欲しいと感じた作品を手に入れる疑似体験ができます。

 

これが、馬鹿になりません。

ただのポストカードですが、数ある中から選んだひと品を購入する体験は、不思議な興奮と満足感を得られるのです

 

そんな経験を積み重ねていけば、徐々に自分の中の美的基準ができてきて、感受性が高まり、作品の良さを「感じ」られるようになってくるのです。

 

 

まとめ 感じられるようになるには時間はかかるけど、諦めなければ誰にでも可能

 

ご紹介した方法は確かに時間はかかります。

時間はかかりますが、こうして手に入れた感性は一生もの

 

最初は少し頑張らなければなりませんが、その先に待っているのは豊かなアートの世界です。

無理せず楽しくゆったりと、を忘れずに、アートの世界へ入ってみませんか。

 

★首都圏在住の方はこのページもご参考にどうぞ★

 

 

以上、最後までお付き合いいただきありがとうございました♪

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