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美しい!見ごたえ抜群の有名な絵画10点をマニアが厳選(日本画編)

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星の数ほどある日本画の傑作の中から、厳選に厳選を重ねて10点を集めてみました。

日本美術には木版画も欠かせないジャンルのひとつではありますが、今回は肉筆画に絞りました。

日本の木版画傑作10選はこちらの記事にありますので併せてどうぞ。

日本の木版画傑作集 10人の木版画家による10作品をマニアが厳選

 

 

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松林図屏風

 

長谷川等伯
松林図屏風
東京国立博物館 蔵

 

トップバッターは長谷川等伯

安土桃山時代から江戸初期にかけて活躍した絵師の作品、松林図屏風を選びました。

 

等伯の時代、絵師といえば狩野派でした。

血脈に基づいた巨大な工房を有し、幕府の御用絵師として描きまくったこの一派が中心を牛耳っていたのです。

そんな狩野派が脅威を抱いたとされるほどの人物が長谷川等伯でした。

 

霞の中からぼんやりと見える松林の迫力は。一度見たら忘れられないでしょう。

木や湿気のにおいまでを感じさせる力があるのです。

 

残念ながら常設されていませんが、本物を見られる機会があれば絶対に逃したくない作品です。

 

 

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鳥獣人物戯画

 

鳥獣人物戯画(部分)
東京国立博物館・京都国立博物館 蔵

 

愛らしいウサギや蛙で有名な鳥獣人物戯画は外せませんね。

作者など謎が多い、大人気の作品です。

 

余談ですが、鳥獣人物戯画って描くの結構難しいんです。

鳥獣人物戯画が好きな筆者は、ある日こんな本を見つけたので買ってみたんです。

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筆遣いが楽しく上達するかな、と思いまして。

 

甘かった。

シンプルな図案だけに、線の弱々しさといった技の未熟さがダイレクトに表れてしまうのです。

ひたすら悲しみに耐えながらなぞった記憶があります。

 

 

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悲母観音

 

狩野芳崖
悲母観音
東京藝術大学大学美術館 蔵

 

最後の狩野派絵師とも言われる狩野芳崖は、幕末から明治にかけて活躍しました。

悲母観音は、藝大美術館に伝わる極めて美しい作品です。

195.8×86.1cmと、大きさもあって迫力も感じられます。

 

繊細かつ華やかな装身具を着け、やさしいまなざしで子を見つめる姿の、引力の強いこと!

藝大美術館の所蔵品を展示する企画展に時々現れるのでお見逃しなく。

 

 

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炎舞

 

速水御舟
炎舞
山種美術館 蔵

 

巨匠・速水御舟による炎舞

写生のままの写実ではなくデフォルメがされた表現ですが、真に迫るリアリティがあるのが御舟の魅力です。

炎舞はその意味でも、御舟の代表作と言えるでしょう。

 

所蔵の山種美術館で時々展示される機会があります。

目玉として演出も凝った展示になっているので、一見の価値ありです。

 

 

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落葉

 

菱田春草
落葉
永青文庫 蔵

 

菱田春草は明治期に活躍した日本画家です。

西洋絵画の流入で混乱していた時代に、近代日本画の発展に大きく貢献した人物です。

新しい日本の絵画を追求する過程で、数多くの批判にさらされた人物でした。

 

落葉は繊細な色遣いで見事に奥行きを表現しています。

そして美しい。

引力の強い、離れがたい作品です。

 

 

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冬華

 

東山魁夷
冬華
国立近代美術館 蔵

 

巨匠・東山魁夷からは冬華をご紹介します。

2018年の東山魁夷展でも展示され、うっとりと見惚れた記憶が新しい作品です。

 

凛と張りつめた空気感が美しいですね。

北国に魅せられた魁夷らしさが感じられます。

 

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紅白梅図屏風

 

尾形光琳
紅白梅図屏風
MOA美術館 蔵

 

琳派の巨匠・尾形光琳からは紅白梅図屏風を選びました。

 

荘厳。

装飾的。

 

そんな形容詞なんてどうでもよくなるような圧倒的な引力が光琳の作品にはあります。

一体なにをどう考えたらこんな作品が生み出せるのか。

ちょっと想像もつかない領域ですね。

 

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弘法大師修法図

 

葛飾北斎
弘法大師修法図
西新井大師 蔵

 

葛飾北斎は浮世絵木版画の絵師として有名ですが、肉筆画も多く手がけました。

どれも筆遣いが生き生きとしていて、画狂老人の別称にふさわしい作品たちです。

 

弘法大師修法図は2019年に東京六本木・森アーツセンターギャラリーで展示されたので、記憶に新しい作品かもしれません。

横2mを越す大作で、北斎の画力を存分に知らしめる力があります。

 

北斎好きだなあ、と再認識させてくれた1作です。

 

 

班猫

 

竹内栖鳳
班猫
山種美術館 蔵

 

明治から昭和にかけて活躍した竹内栖鳳からは班猫を。

猫のしなやかさ、ふんわりとした毛の質感。

たまりませんね。

 

毛づくろいしている猫がモティーフとして描かれているだけなのですが、画面全体に張り巡らされた緊張感は圧巻です。

猫の視線からも逃れられません。

 

巨匠・栖鳳の逸品です。

 

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梅花群鶴図(動植綵絵)

 

伊藤若冲
梅花群鶴図(動植綵絵)
三の丸尚蔵館 蔵

 

ラストは伊藤若冲動植綵絵より。

動植綵絵は2016年の若冲展でお目見えし、若冲ファンを増やしましたね。

あれからもう何年も経っているなんて信じられないくらい、生々しい感動を思い出すことができます。

 

若冲は絵を描くことが好きで好きで仕方のなかった絵師でした。

特に生き物を好んで描いたのですが、写生のために庭に鶏を放したりしていました。

放した鶏の数は数十羽とも言われます。

歴史に名を残す絵師のスケールは大きいのです。

 

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まとめ 日本画の世界も豊かです

 

10点に絞るのは楽しくも苦しく……でもやっぱり楽しかった!

筆者も改めて日本画の世界の豊かさをかみしめることができました。

 

全て国内に存在するので、本物を目にする機会もあるはずです。

公開の際にはひと目見てみてはいかがでしょうか?

 

以上、最後までお付き合いいただきありがとうございました♪

 

 

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